抗がん剤『パクリタキセル』投与の日常/夫タケさんに謝りたいこと

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抗がん剤『パクリタキセル』を週に一度投与するようになって、夫タケさんは色々な副作用に悩まされることになりました。

特に辛かったのが末梢神経障害です。

少しずつ少しずつその症状は進行していきました。

最終的には寝たきりになる直前まで症状は悪化していきましたが、

最初は痺れや冷えといった自覚症状のみで、日常生活に支障が出るようなことはありませんでした。

でも日常生活に支障が無いといってもタケさん本人はとても辛くて…

痺れて冷たくて…

なんとかしてあげたくて始めたのがマッサージでした。

タケさんは「すごく気持ちいい。辛いのが楽になる」ととても喜んでくれて、マッサージしてもらうのを楽しみにしてくれていました。

最初は夜だけ。膝から先だけ。

症状が進んできてからは朝晩一日2回、肘から先と膝から先。

毎日毎日…

どんな日でも毎日やらないといけないというのは大変です。

気分が乗る時は、ここもやってあげたい。こうやるともっと気持ち良いのかも?なんてサービス精神満載でマッサージするのですが、

ちょっと面倒だと思うことも一度や二度ではありません。

目次

偶然入っていたボイスメモ/タケさんごめんね

私の腕にはタケさんが買ってくれたアップルウォッチが巻かれています。

入浴時以外は外す事はありません。

文字盤も私好みにカスタマイズしてあって、私に必要な機能はワンタッチで作動できるようになっていてとても便利に使っています。

ボイスメモもそのひとつ。ワンタッチですぐ録音できるようになっています。

例えば会議の議事録を後から書くのにも、録音してあればまとめるのも楽チンです。

でも、なにかの拍子に触ってしまって、知らぬ間に勝手に録音されていることも…

タケさんが亡くなった後に気付いた誤作動のボイスメモ。

2020年10月。パクリタキセル投与を始めて5ヶ月の頃です。たった5分の録音時間。

タケさんと会話しながらマッサージしている身体を擦る音が聞こえます。

次第にタケさんの声がしなくなり、眠りに入っていきます。

響くのは身体を擦る音とタケさんの寝息。

マッサージが終わったあと、部屋を出ようとする私にタケさんは

「あー、布団ちゃんとして」(足までちゃんと掛けて)

「してるよ」(ちゃんとかかってるよ)と私。

「入ってないよ」(布団かかってないよ)

「入ってるよ」(かかってるよ)と私。

「感覚が無くて布団がかかってるように思えない」

「こっちも入ってるし、こっちも入ってるよ」(両足とも入ってるよ)と私。

「うーん、分からん」

(面倒臭そうな声で)「おやすみ」と言う私。

そんな私にタケさんは

「おやすみ。ありがとー」

面倒臭そうな私の声と、心からありがとうと言うのタケさんの声。

このボイスメモを聞いた瞬間、ものすごく申し訳ない気持ちになりました。

「その言い方!!あんた感じ悪いわ。」とその日の私に言ってやりたい。

タケさん、ごめんね。

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