通院時のデート/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑦

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夫タケさんが上顎洞癌(腺様嚢胞癌)再発のため、抗がん剤『パクリタキセル』を投与するようになった事がキッカケで、通院時に送り迎えが必要になりました。

(パクリタキセルにはアルコールが含まれていて車の運転ができなくなったため)

パクリタキセル投与の頃は1週間に一度。飲み薬のTS-1になってからは1ヶ月に一度。

10時頃家を出て、帰宅するのは早くて14時、遅い時は19時頃になることも。

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通院ドライブ

お互い別々のやりたい事をやっていた私達家族だったので、家族で出かけることはあっても夫婦2人で出かけるなんてことはあまりなかった私達。

通院時の2人の時間は降って湧いたプレゼントだったのかもしれない。

…今となってはそんな風に感じたりします。

抗がん剤の副作用が深刻になってきてからは特に、手を繋いだり、腕を組んだり…

そんなことするのなんて、長男が生まれてからはなかったかもしれません。

次男ゴボさんが家の中で何度も同じ歌を熱唱するから『耳にタコ』状態で自然と聴くようになったバックナンバーの曲をかけながらの片道1時間のドライブ。

夫婦で車に乗る時はタケさんが運転するのが当たり前だったのが、この頃からは私が運転するように。

やれ「車間距離取りすぎだ」だの「今のは行けただろー」だの「前の車が遅いから車線変更した方がいい」だの言うもんだから

「もー、うるさいなあー」とか「これが私のパーソナルスペースなのっっ」

と私も悪態をつきながら過ごす時間。

タケさんはバックナンバーの歌を熱唱していました。

副作用が深刻になってからは体力が落ち、帰りはほとんど眠ってしまっていたし、酷い時は行きの車中でも起きていられずウトウトしていましたけど、そんな中でも私を楽しませるサービス精神はいつも持ってくれていました。

タケさんのSNS

いつもの待合でのこと。

急に靴の写真を撮ったタケさん。「この写真SNSにあげてもいい?」と。

今日はカーチャンと二人でいつもの病院。

病気は辛いけど、カーチャンと二人の時間は結婚した頃みたいに増えた。

今は車の運転もカーチャン任せ、デートの行き先も病院じゃ情けない

それでも何だか楽しい。

私はタケさんのSNSは見ないようにしていたので、この投稿を見たのはタケさんが亡くなった後のこと。

「あの時は楽しかった」タケさんが言ったこと

タケさんが緩和ケアに移行して通院しなくて良くなって、通院の慌ただしさから解放された頃。

「俺は実はあの通院の2人の時間は楽しかったんだ」とタケさんは言いました。

私は内心「え??」と驚きました。

抗がん剤で辛い思いをし続けていたあの時間に『楽しい』というワードが入ってくるなんて意外だったから。

そう言われて思い返してみたら…

ただ辛いだけじゃない時間もあったんだ

確かに楽しかったな

大切な、貴重な時間だったな

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