介護保険のレンタル品で夫が涙した日/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑤

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夫タケさんが52歳で介護保険サービスの利用ができるようになりました。

あれよあれよという間に介護レンタル品が我が家に設置されて、タケさんの日常は劇的に楽になりました。

・介護ベッドのリクライニング機能と手すりで起き上がりと立ち上がりが楽になって…

・歩行に不安がある場所に手すりが付いて安心して歩けるようになって…

・スロープを設置したことで車椅子で家の出入りができるようになって…

特に楽になったのがお風呂でした。

目次

浴槽に浸かれない!!

抗がん剤『パクリタキセル』の副作用、末梢神経障害に苦しんでいたタケさんは手足の感覚が鈍く、特に脚は酷く浮腫んでいたのもあって膝の曲げ伸ばしも難しくなっていました。

浴槽に浸かってしまったら自力で立ち上がれないので私が介助に入ります。

そろそろ上がりたい時に私を呼び出して、私がタケさんを浴槽から立ち上がらせるんですけど、濡れた素肌は滑ってしまうし、脚が踏ん張れないタケさんを起き上がらせるのは至難の業。

どうにも起き上がれない事が続いて、いつからかシャワーで済ますようになっていました。

入浴の救世主『バスリフト』

介護用品のレンタルの方が勧めてくれたのがTOTOのバスリフトです。

真ん中のピンクの所に座って…

リモコンで昇降させて入浴できる優れものです。

脚の力が無くても湯船に浸かれます。

夫が涙した日/湯船に浸かるということ

設置してもらった最初の日。

いつものようにタケさんと一緒に浴室に入った私。

タケさんがウキウキとバスリフトに座ってリモコンを操作するのを私も微笑ましく眺めていました。

リフトが少しずつ下がっていって一番下までいった時、タケさんは泣いていました。

嬉し涙です。

「ずっと湯船に入りたかった」と…

湯船に浸かる、そんな当たり前のことがタケさんにとっては難しいことでした。

タケさんが泣いて、私が泣きました。

介護レンタル品で日常の当たり前を取り戻した。そんな気分になった出来事でした。

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