重粒子線治療/53日間の入院費/医療保険について思うこと

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今日は31回目の結婚記念日です。

タケさんが亡くなって初めての結婚記念日。数日前から今日の事を想像するだけで寂しくなってしまうので思い出さないようにしていました。

昨日はパカラさんがお祝いのビールを買ってくれたので、仏壇前で乾杯して、しばしタケさんと会話(泣きました)。

今朝はビールとたい焼きを持って墓参り。

今日も真新しいお花が供えられていたので、私が持ってきたお花とドッキングさせてもらいました。

私が行かなくても誰かがお墓参りしてくれていて、タケさん、嬉しかったよね。本当に有り難いな。

結婚記念日は家族の誕生日。

タケさん、結婚してくれてありがとう。

家族を作ってくれてありがとう。

目次

重粒子線治療/53日間の入院費

重粒子線治療を終えたお話までさせてもらったところで、53日間の入院費がいくらかかったのかもお話ししますね。衝撃の金額です。

合計…4,398,090円

内訳…重粒子線治療(実費)3,140,000円

   入院費1,258,090円(限度額認定証使用後)

入院費のうちの約8割は差額ベッド代でしたので、もし差額ベッド代がかからない部屋に入院したとしたら入院費は25万円位で済んだ事になりますね。

仕事をしなければならなかったので仕方がないとはいえ個室に入院すると恐ろしい出費になるのです。

そして、我が家は医療保険に加入していたので、この入院で60万円近い入院給付金が支給されました。

ものすごい額で貯金が減っていく中、この給付金はお財布的にも精神的にも本当に有り難かったです。

※2016年の時点でのお話しです。今はタケさんのような頭頸部の癌は保険適用になっています。

現在の重粒子線治療の費用はこちら

↓↓↓

https://www.nirs.qst.go.jp/hospital/patients/cost.php

『医療保険不要説』に私が思うこと

このところの風潮に、医療保険は加入する必要はないというそんな説が当たり前のように定着しつつありますよね。

保険は貯金でまかなえないリスクに備えるもの。

日本は高額療養費制度等の手厚い健康保険制度があるので、貯金が無いうちは加入していても構わないけれど、ある程度貯金ができてきたら、貯金から医療費をまかなうことができるから医療保険は不要であると。

確かに貯金があればそこから治療費はまかなえます。そのとおりなのかもしれません。

でも私が感じたのは「気持ちの部分」です。

この先どれだけ治療費がかかるかはまだ誰にも分からなくて、今のままの仕事ができるのかも誰にも分からなくて、ただただ貯金が減っていくという状態は、100万円貯金がある人でも1000万円貯金がある人でもやっぱり不安で、1億円貯金があったとしてもやっぱり不安なんだと思うんですよね。

そんな時に入ってくる医療保険の給付金というのは安心の種の一つに私はなったんです。

そしてもう一つ。医療保険に入っていても「元が取れない」と。

タケさんの場合、12年前に今の医療保険(県民共済とソニー生命)に加入しました。

6年前癌にかかるまでは一度も保険を請求したことはなくて、払い損だなんて思っていました。

万が一の時のために加入したんですけど、タケさんにはその「万が一」の「一」に入りました。

12年間で支払った保険の掛け金合計…約83万円。

手術・入院で給付された合計…約145万円。

この12年の計算では元は取れています。

でも12年前は保険を見直しして今の保険に加入しています。

結婚を期に保険に加入したので、実際は30年間医療保険に加入し続けていました。

仮に今と同じ掛け金で加入していたとして掛け金合計は約206万円。元は取れません。

それでも私は加入していて良かったと感じています。

医療保険に入っていなかった場合の差額の61万円。貯金できていたかといえばきっと出来なかったと思うんです。

ちょっとずつ何かに消えていってしまうと思うんですよね。

ちょっとずつでも何かに使えていたならその方がいいじゃない?なんて思う方もいるでしょう。それはそれでその人の考え方です。いろんな考え方の人がいて当たり前。違うのが当たり前。

そんな事を書いた私ですが、私の加入している医療保険は…元は取れていませんね。「万が一」ですから。

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