ピンチの時に感じるご縁と人の温かさ/終末期のこと[11]

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余命宣告後に緩和ケアに移行した夫タケさん。その時には癌の脳転移で左目が見えなくなっていたけれど、右目は見えていました。片目が見えなくてももう片目は見えていたので日常生活は問題なく送れていました。

それから1ヶ月ちょっとで右目の見え辛さを自覚するようになり、訪問看護師さんの初回訪問の頃には右目もほとんど見えなくなって、両目が見えなくなった不安で押し潰されそうな日々を送るようになっていました。

目次

偶然とは思えないようなご縁

我が家に来てくれた訪問看護師さん。男性と女性の2名体制で毎日どちらかの看護師さんが来てくれることになりました。

初回訪問で一気にタケさんと私に魔法をかけてくれた『魔法使い看護師』の田中さんと吉永さん。

看護師『吉永さん』とのご縁

その時にお二人の名刺をいただいていました。

お二人が帰った後、元気をもらったタケさんが

「今日来てくれた看護師さん、田中さんと、もう1人女性の看護師さんの名前はなんて言うの?」

(名刺を見ながら)「吉永さんだってよ」

と言った途端にタケさんの顔が驚きの表情に変わりました。

(吉永さんというのは私が付けた仮名。本当はちょっと変わった苗字の方)

「もしかしたらサッカーの教え子の保護者かもしれない」

訪問看護師をしていて、試合には観に来れない事が多くて…と確か言っていたと。

次の日、私が留守中の時間帯でしたが、来てくれたのは吉永さんだったので確認したところ、案の定教え子のお母さんでした。

コーチと保護者ですから当然何度も会って話もしていたのだけれどタケさんは目が見えないので気付かなくて。

吉永さんは訪問が決まった時から既に気付いていて、

「仕事上、自分から名乗る事は出来なかった」のだと。

その後は教え子の話に花を咲かせたんだとか。

看護師『田中さん』とのご縁

その翌日に来てくれたのは田中さん。(その日も私は仕事で不在)

診察に来たというよりは話をしに来たというスタンスの田中さんです。

取り止めのない話の中で「親父が指導者をしていて…」という言葉と田中という名前…

(田中さんも私が付けた仮名(笑)本当はもう少しメジャーではない名前)

私が人生のかなりの時間を費やしている習い事の師匠。田中さんはその息子さんだったんです。

私の息子パカラさんとゴボさんも入門していたので、息子達にとっても師匠。

こうして訪問看護師お二人ともが私達家族にご縁がある人だと分かりました。

これはとても偶然では片付けられない気がしました。これは運命?

きっと『会うべきして会った』のだ。そう思いました。

ピンチの時に助けてくれる人の温かさ

タケさんの果たしたかった夢、『友人の神社で祈祷してもらうこと』

ボランティアで送迎すると言ってくれたタクシー運転手さん、タケさんのサッカー関係者のご兄弟だった事も後に発覚します。

休暇をもらい、事業主の方に交渉してタクシーも使わせてもらえる事になったと言ってくれました。

本当にありがたかった…

でもタケさん、

「とても有難い事なんだけど、最後のお出掛けになる可能性があるのだから、家族4人だけで出掛けたい

と言い出しました。

高速使って片道2時間。

確かに知らないタクシー運転手さんが常に家族の空間の中にいる時間よりも、家族だけで過ごしたいというのは当然のこと。

でも私は高速道路の運転が苦手。

悩んでいる私を見て、その頃まだ若葉マークの次男ゴボさんが運転してくれると言ってくれました。

若葉マークとはいえ友人と出掛けるのに何度も高速道路を経験しているので『高速道路歴』で言えばとっくに私より先輩です。

問題は車。我が家の車は軽自動車と5人乗りの普通乗用車。

慣れないゴボさんが運転するとなると、ナビ役として私が助手席に乗るのは必須。

でも後部座席はリクライニングはほとんど出来ません。

体力がほとんど無くて寝てばかりのタケさんにとっては過酷な移動になってしまいます。

それを知って長年お世話になっている車屋さんが無償で7人乗りの試乗車を貸してくれると名乗り出てくれました。

7人乗りなら後部座席もフラットに近いくらいリクライニングできるので寝ながら移動出来ます。

ピンチの時にこうやって色んな方があちこちから手を差し伸べてくださる。

そのご縁と優しさが有り難くて嬉しくて…

タクシー運転手さんも「その方がいいよ」と気持ち良く了承してくださり、

こうして色んな方の温かい思いを頂いて、タケさんの夢を叶えに行くことになります。

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