重粒子線治療のため2016年9月20日、タケさんは入院しました。
実際に重粒子線を当てる治療室に入っている時間は一日のうちの20〜30分ほど。
その他、検査や歯科受診などありますが、1日のほとんどは病室で過ごします。
タケさんのようなIT系の職種はデスクワークでリモートで仕事ができるので、個室にパソコンなど仕事道具一式持ち込んで社長不在のダメージを最小限に抑えることができたのは有り難い事でした。
しかし、最短の日数での入院開始できるよう調整してもらった関係で、豪華な個室しか空いてなくて、差額ベッド代がかなりお高い……
なので数日後部屋が空いたらすぐにお安い個室に移動させてもらいました。
入院中の1日の流れ
さて、6年も前の事。それも重粒子線治療をしたのは私ではなく、夫。
妻の目線からの記憶を辿ってお伝えしますね。
◉朝、『重粒子治療順番予定』という紙が配られる。
「あなたは29人中26人目です」といったような事が書いてあって、タケさんはそれを見て「今日は○時頃かな?」なんて自分で予測を立てて仕事の時間を調整していました。
◉順番が近くなったら声を掛けられるので、重粒子線棟に歩いて移動→照射
◉回診がある(その日の体調に合わせて薬の調整やアドバイスをいただく)
食事は食堂で食べても、自室で食べてもOK。事前に断りを入れれば外に食べに行ってもOKでした。
タケさんは照射の影響で口内炎が酷くなり、通常食→刻み食→ミキサー食と変化し、外で食べれるどころか食堂で他の患者さんが談笑しながら通常食を食べているのを見るのが辛くなってしまっていたので途中から自室で食べるようになっていました。
照射は月〜金のうちに4回。午前中は通院の方メインのようで入院患者のタケさんが呼ばれるのは大抵は午後。それも夕方頃になることも多かったですね。
照射の影響が問題なければ週末は帰宅できます。
タケさんも最初の頃は週末帰宅できていましたが、途中からは口の中の炎症が酷くなり、帰宅が許されないようになって、何の治療も無く病室で過ごす事がタケさんにとってはとにかく辛いようでした。(タケさんは超がつくほどの寂しがり屋さんです)
入院中のタケさんの過ごし方
入院中のタケさんは朝から夕方までほぼ仕事していたように記憶しています。
あとはサッカーゲームをよくしていましたね。タケさんは昔からウイニングイレブンが大好き。もちろんPlayStationも病室に持ち込んでいましたよ。そこは抜かりなく〜(笑)
病院から割と近くの高校に通っていたゴボさんは週2回、学校が終わってから病院に通い、私はパカラさんの仕事が終わってから2人で病院に向かって面会時間終了までいて、3人で帰宅するといった感じ。
週末は土日のどちらかは3人で面会に行ってました。
個室なので家で過ごすのと似たような空気感で4人でワイワイと好きな事をしていました。
特に毎回楽しみにしていたのがトランプの「大富豪」。
ものすごく盛り上がりましたね〜。
大富豪はベッド、富豪はフワフワのソファー、貧民はパイプ椅子、大貧民は床に正座。
当然そこは病院、看護師さんが入ってくること度々。
「椅子、足りませんか?」
「大丈夫です。足りてるんです。すいませ〜ん」(笑)
コロナ禍の今と違って面会制限などなかった時代。お見舞いに来てくださるかたもいて、ありがたかったですね。
そんなこんなで辛くて長い入院生活も笑って過ごせていた気がします。
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