大学病院での検査・診断/重粒子線治療という名前を初めて知った日

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近所の大学病院(家から車で15分)から最短の日程調整をしてもらって8月26日、大きな大学病院(家から車で1時間)へ。

初診で担当医との問診後から連続で検査検査。その間タケさんは何度も仕事を抜けて病院に通います。

混んでいて大学病院だと随分先になってしまう検査はその専門施設に行ったり・・・と、とにかく最短で治療が始められるように急ぎました。

9月5日、検査がひと通り終わって、担当医ではなく教授から検査結果についての話があり、夫婦で話を聞きに行きました。

最初に手渡された病状の説明について書かれた紙に沿って教授先生が話を進めます。

目次

手渡された診断の紙

  • 病名・・・左副鼻腔悪性腫瘍
  • 原因・・・不明
  • 進行・・・4期

検査では通常認められる扁平上皮癌とは種類が異なり、腺様嚢胞癌という種類が疑われています。

腺様嚢胞癌は一般的には比較的ゆっくりした増大を示しますが、神経に沿って腫瘍細胞が脳に広がりやすいこと、肺などへの遠隔転移をしやすい、通常の放射線や抗がん剤に対する反応性が高くない、という特徴があります。

腫瘍は周囲の骨を破壊して広がっています。現在肺など遠隔転移は不明ですが、神経に沿って頭蓋底に進展している可能性があります。

治療:標準治療としては手術で完全切除することが必要になります。口蓋骨、上顎骨の大きな切除になります。神経に沿った進展が疑われるので、腫瘍の残存の可能性があり、その部分に術後放射線治療を行います(約2ヶ月)。また、欠損部はカバーする(大腿、或いは腹部の厚い皮膚と筋肉の移植:外側大腿皮弁、或いは腹直筋皮弁と言います)ことが必要です。左眼球の機能保存は困難です。

他の方法として重粒子線治療があります。通常の放射線治療と異なり、腺様嚢胞がんに対しても効果が高いことが確認されています。約1ヶ月の治療です。骨の障害が副作用として出てくる可能性があります(骨壊死)。また、先進医療なので 350万円ほどかかります。視力の保存の可能性については医療機関と良く相談していただくことが必要です。

治療法は2つ

要するに治療法は2つ

  1. 左眼球ごとごっそり手術で取り除く(眼球を支える骨が無くなってしまうので眼球の温存ができない)
  2. 重粒子線治療(自費350万円)

「重粒子線治療」初めて聞く名前 先進医療特約って??

説明を聞き終わった後、看護師さんと必要な書類の受け渡し。

その時看護師さんに「医療保険の先進医療特約には入っていますか?」と聞かれました。

あまりよく分からず入っている保険。

「分からないけど入っていないと思います」と答えました。

なんでもその特約に入っていれば重粒子線治療のお金が保険で降りるのだそう。

そういえば数ヶ月前、保険屋さんがうちに来て、「月々○百円で加入できる特約だからお得ですよ」と勧誘に来たような・・・そんなかかるかどうかも分からない希少な病気のために○百円だって払いたくないと断った、もしかしたらあの特約の事?

帰宅してすぐ保険証書を見る。そんな特約入ってない。保険屋さんに電話して事情を話す。勧誘されたのは確かにその特約だった。

私「まさか40代で癌に罹るなんて思わないから」

保険屋さん「この仕事柄、よく知っていますが、40歳を過ぎてくると癌になる人は結構いるんですよ」

あの時の私の頭を思いっきり叩いてやりたいっっ。

※タケさんの病気が発覚したのが2016年。その頃は自費でしたが、タケさんと同じ症例は現在保険適用になっています。

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