⑥TSー1までのこと– category –
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夫が余命宣告を受けた日/主治医に物申す!!/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと12
⑥TSー1までのこといつもと変わらない通院日のはずが、余命宣告を受けた日。 この日を境に大きくいろんな事が一転して動き出しました。 【夫に本当の事を言うかどうか】 診察室に私1人が呼び戻され、夫タケさんの余命が月単位であること。週単位ということもあり得ることを聞いて診察室を出た私。 困惑しながら診察室を出る。診察室を出たらすぐタケさんがいるのが分かっているから 『タケさんになんて話そう』 その感情でいっぱいなのだけれど、もうすぐそこにはタケさんがいて、 そのタケさんの顔は明らかに困惑していて、落ち着... -
突然の抗がん剤『TS-1』処方中止宣言と余命宣告/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと11
⑥TSー1までのこと夫タケさんが数日かけて急激に見えなくなった左目を心配して近所の眼科にかかったのが2021年10月6日。 癌から来るものではなくて目の病気で、時間が経てば治ると言われて嬉しくて涙した翌週の10月13日、大学病院でMRI検査。 前に担当してくれていた主治医は悪い知らせの時にはその日のうちに電話が来ていたけれど、この日はなんの連絡も無く、1週間後の10月20日、検査の結果を聞きに行きました。 眼科医に大丈夫と言われていたし、MRIの日に連絡も無かったし…普段と何も変わらない通院日。 主治医には眼科医の診断... -
左目が見えなくなる/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑩
⑥TSー1までのこと長いことお世話になった主治医が転勤のため、主治医が変更になりました。 今度の主治医は良くも悪くも『淡々とした人』というイメージ。『深入りせずドライ』な感じ。 まあ、病院でやる事といったら、定期的に通院して、体調の変化に合わせて薬を変更したりして、次の通院日までの抗がん剤『TS-1』を処方する。時々検査する。それだけだったので深入りしなくても問題無い患者だったのだと思います。 定期的な検査MRIが翌週に控えたある日。夫タケさんが 「ヤバい、にょろちゃん。俺、左目が見えない」 と言いまし... -
主治医の変更/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑨
⑥TSー1までのこと2021年4月から抗がん剤『TS-1』の服用を始めた夫タケさん。 それからしばらく経った頃の通院日、主治医から担当が変更になることを知らされました。 海外の病院に移るから…というのがその理由。 大学病院は医師の入れ替わりが多く、主治医が変更になるのはよくあること。 この医師も大学病院に通院するようになってから2人目の担当医ですが、今回は再発が分かる前の経過観察の通院のころからずっとでしたから、大学病院の医師の割には長く担当してくれていたと思います。 私としては思うところはあるけれども、分... -
『車椅子散歩』の障害/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑧
⑥TSー1までのこと夫タケさんが苦しんだ、抗がん剤パクリタキセルの副作用からくる『末梢神経障害』で歩くのがままならなくなって、車椅子を購入しました。 その頃はまだ、介護保険サービスを利用できないと思い込んでいて、ネットで購入した3万円台のいわゆる『お手頃価格』品でした。 選んだ基準は… ①部屋から車椅子で出入りできるよう、ドアの幅より小さいものであること ②値段が手頃であること の2点でした。 でも届いた車椅子は体重が70キロ超えのタケさんにはちょっと頼りない感じ。『体重が重すぎて取りまわしが悪い』とい... -
通院時のデート/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑦
⑥TSー1までのこと夫タケさんが上顎洞癌(腺様嚢胞癌)再発のため、抗がん剤『パクリタキセル』を投与するようになった事がキッカケで、通院時に送り迎えが必要になりました。 (パクリタキセルにはアルコールが含まれていて車の運転ができなくなったため) パクリタキセル投与の頃は1週間に一度。飲み薬のTS-1になってからは1ヶ月に一度。 10時頃家を出て、帰宅するのは早くて14時、遅い時は19時頃になることも。 【通院ドライブ】 お互い別々のやりたい事をやっていた私達家族だったので、家族で出かけることはあっても夫婦2人で... -
障害年金・身体障害者手帳制度を利用する/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑥
⑥TSー1までのこと「夫タケさんはダメだろう」と最初から諦めていた介護保険サービスをアッサリと利用できるようになったことで私が確信したことは 『お得な制度は自分で情報を収集して、自分から積極的に使おうとしないと使えるようにはならない』 ということ。 介護用品をレンタルできたことでタケさんの生活の質は飛躍的に向上しました。 この事をキッカケに私は『他に使える制度が無いか』調べるようになりました。 【癌で使える制度『障害年金』】 介護保険サービスの小冊子を初めて手に取ったのは通っている大学病院の『患者... -
介護保険のレンタル品で夫が涙した日/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと⑤
⑥TSー1までのこと夫タケさんが52歳で介護保険サービスの利用ができるようになりました。 あれよあれよという間に介護レンタル品が我が家に設置されて、タケさんの日常は劇的に楽になりました。 ・介護ベッドのリクライニング機能と手すりで起き上がりと立ち上がりが楽になって… ・歩行に不安がある場所に手すりが付いて安心して歩けるようになって… ・スロープを設置したことで車椅子で家の出入りができるようになって… 特に楽になったのがお風呂でした。 【浴槽に浸かれない!!】 抗がん剤『パクリタキセル』の副作用、末梢神経... -
抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと④/介護保険を利用することに
⑥TSー1までのこと2021年4月から10月までの6ヶ月、上顎洞癌(腺様嚢胞癌)の再発のため、抗がん剤『TS-1』を服用した夫タケさん。 今回は介護保険サービスを利用することになった、その時の事を書いていきます。 【キッカケはパクリタキセル投与の待ち時間】 私が介護保険を利用できるかも?と思ったキッカケは、タケさんが抗がん剤『パクリタキセル』を点滴投与していた頃です。 既に車椅子の移動の方が楽だと感じていた頃なので、ずいぶんとパクリタキセルの副作用が深刻になっていた時期。 点滴の1時間半の間、付き添いの私はい... -
抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと③/口の中の変化
⑥TSー1までのこと2021年4月から10月までの6ヶ月間、上顎洞癌(腺様嚢胞癌)の再発のため、抗がん剤『TS-1』を服用していた夫タケさん。 今回はその6ヶ月間の口の中がどう変化していったのかを書いていきます。 ※術後から変化していく口の写真があります。苦手な方はスキップしてくださいね。 【2019年9月、左上顎が無くなった】 2019年9月、タケさんは左上顎全摘術を受けました。 残った歯は右の奥歯5本だけ。 他の歯は上顎ごと切除して、代わりに太ももの皮膚を移植しました(皮弁)。 歯が揃っているというのは当たり前のことで...
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