長いことお世話になった主治医が転勤のため、主治医が変更になりました。
今度の主治医は良くも悪くも『淡々とした人』というイメージ。『深入りせずドライ』な感じ。
まあ、病院でやる事といったら、定期的に通院して、体調の変化に合わせて薬を変更したりして、次の通院日までの抗がん剤『TS-1』を処方する。時々検査する。それだけだったので深入りしなくても問題無い患者だったのだと思います。
定期的な検査MRIが翌週に控えたある日。夫タケさんが
「ヤバい、にょろちゃん。俺、左目が見えない」
と言いました。
一気に見えなくなったわけではなく、「なんだかおかしい」と思っているうちに数日かけて急激に見えなくなっていくという感じだったようです。
目の病気か何かか?それとも癌の影響か???
とりあえず主治医に電話して、「予約はまだ先だけれど、なるべく早く受診したい」とお願いしました。
主治医の返事は
「MRI検査前の今、診察に来ても分かる事はあまり無いので、近くの眼科を受診して下さい」
と。
近くの眼科に行く
近くの眼科に行きました。
タケさんの癌の状態も最初にお話しした後、検査。私もすぐそばで見ていました。
よくある欠けた輪っかをどこが欠けているか伝える視力検査。
右目は通常の距離で問題なく見えていましたが、左目は通常の距離では全く見えず、少しずつ近付けていって、目から10センチという所でようやく見えるという感じでした。
それも視野がかなり欠けていて、見えるところが限られている感じです。
検査の後に眼科の先生は
「たぶん硝子体出血という目の病気だと思うよ。そのうち治るから大丈夫」
その言葉を聞いてタケさんはポロポロと涙を流して眼科医を驚かせました。
「癌が転移したんじゃないかと心配だった」と。
治るから大丈夫なんて言われた事は久しく無かったので、ものすごく嬉しかったのだと思います。
久しぶりの良い知らせに、希望の光が差したような気分になった日でした。
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