脳に癌が転移してこの後の治療法が無い。余命は月単位。週単位もあり得ると夫タケさんが余命宣告されたのが2021年10月でした。
その日からタケさんは生きる事を模索しながらも、あれこれ急ピッチで行動を起こしました。
それは一見『死ぬ準備』に見える行動でしたけど、実際は『生きるために万が一に備える』という行動だったように感じています。
タケさんが急ピッチで進めたこと
余命宣告されてからセカンドオピニオンの病院への受診を待たずにタケさんが急ピッチで進めたこと
・社員を守ること
・自分がいなくても家族が生きていけるように準備すること
・会いたい人に会うこと
社員を守ること
タケさんは小さいながらも会社の経営者でした。設立して25年を越えました。
闘病中も這うように仕事を続けてきたのは自分の生き甲斐であったこともあると思いますが、社員と家族を路頭に迷わせないためという理由が大きかったと思います。
そんなタケさんにとって大事な仕事は、余命宣告されたその日から『一線を退く』調整を始めます。
社長は長年苦楽を共にした女性社員に。
まだ小学生の子どもが2人いて忙しい盛りであるにも関わらず二つ返事で快諾してくれました。
タケさんは「気がかりだった重い荷物を下ろせた。快諾してくれて感謝しかない」と言っていました。
(現社長の後日談「あの状況では承諾するしかなかったっしょ」と(笑)。本当にありがたいことです)
新社長が決まってからは取引先各方面への報告と仕事の調整。
体力が無くなって寝てばかりのタケさんにとっては重労働で、長男パカラさんがタケさんの右腕となって動いてくれていました。
自分がいなくても家族が生きていけるように準備すること
・自分名義でどの銀行にいくらくらいお金が入っているのか。その暗証番号。
・スマホやタブレットの暗証番号入力を解除して誰でも見れるようにする
・車の名義を私に変更
など、今まで私に話して来なかった事の中で、自分が突然いなくなったら困るであろうことをあらかじめ解消しておくこと。
そして…
・自分が亡くなったらどこからいくらくらいのお金が入ってくるのか
・自分が亡くなったら会社名義で入っている保険からいくらくらい死亡保険金が会社に振り込まれるのか。
・会社に振り込まれる死亡保険金のうち口約束で家族に振り込むように話していた分を他の役員に再度確認し、税理士等にアドバイスを仰ぎ、社則を改訂すること
・自分が持っている自社の株の名義を妻の私に変更すること
そうやって自分が亡くなった後、家族が路頭に迷わないよう『家族にお金を残すこと』の調整に時間を費やしていました。
会いたい人に会うこと
余命宣告された直後からタケさんはSNSを通じて自分が余命宣告されたことを積極的に発信しました。
そして会いたい人に自分から「自分は身体の自由が効かないので会いに行けないから会いに来て欲しい」と連絡を取りました。
兄弟、親戚、友人、教え子…
怒涛の自宅訪問ラッシュになりました。
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