2021年4月から抗がん剤『TS-1』の服用を始めた夫タケさん。
それからしばらく経った頃の通院日、主治医から担当が変更になることを知らされました。
海外の病院に移るから…というのがその理由。
大学病院は医師の入れ替わりが多く、主治医が変更になるのはよくあること。
この医師も大学病院に通院するようになってから2人目の担当医ですが、今回は再発が分かる前の経過観察の通院のころからずっとでしたから、大学病院の医師の割には長く担当してくれていたと思います。
私としては思うところはあるけれども、分からない事を質問するとちゃんと説明してくれるのが良いと思っていました。
タケさんは特に全幅の信頼を寄せていたので、主治医の変更は大きなショックだったようです。
目次
最後の通院日に夫が主治医に尋ねたこと
その主治医と会う最後の通院日。
夫婦で御礼を言いました。
信頼していたので寂しくなるけれども頑張ってくださいねというような事を言ったように記憶しています。
急にタケさんが驚くような質問をしました。
「今日で最後だから聞いておきたいのですが、先生から見て私はあとどのくらい生きられると思われますか?」
と。
主治医の返事は
「そうですね…半年後は大丈夫だと思うけれど、一年後はちょっと分からないなぁ」
でした。
帰りの車内。
「一年後は分からないって言ってたね」と言うタケさんに返す言葉が無く、
ちょっと悩んで出た言葉が
「でも半年は大丈夫って言ってもらえて私は安心したよ」
でした。
苦し紛れに出た言葉。でもこの言葉はタケさんを随分勇気づけたようでした。
考えてみたら一年後の事なんて誰にも分からないし…とタケさんを前向きな気分にした出来事でした。
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