癌再発/左上顎全摘術/入院生活のスタート

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2019年8月30日、左上顎全摘の手術のため、タケさんは入院しました。

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腺様嚢胞癌/リンパ節転移の可能性

手術が決まった後、入院前のMRI検査の後、急遽PET検査をやりました。手術箇所以外に腫瘍のようなものが見えると連絡が入ったからです。

実は先日ブログに書いた<病状と治療法の説明>の書類は入院時のもの。手術が決まる前の教授説明の時と比べると以下の部分が追加されています。

“右外側咽頭後リンパ節(ルビエールリンパ節)に腫脹がみられます。PET 検査を追加で行い評価しましたが、現時点で強く転移を疑う所見ではありません。しかし、厳重な経過観察が必要です。もし癌であった場合には、手術で切除するには後遺症が強く出る部位であり、手術の適応判断は非常に難しいです。重粒子線治療ができる部位と確認を行っておりますので、退院後に相談させていただきます。“

転移が疑われるもののPET検査の結果は「黒ではない」ということ。

「白かは分からない」けれど「黒の確証はない」ので手術は予定通り行いましょうということです。

「仮に転移だったとしてもそこを切除すると重大な副作用が起こるため手がつけられないので、術後の経過を見て癌だと確定したら重粒子線治療で対応していきましょう」と言われました。

転移かもしれないと言われた時は驚きましたけど、手術が予定通りできることにただただホッとしていました。

(その後転移であった事が分かります)

入院後すぐに襲われた不安

「ちゃちゃっと取っちゃいましょう」的な軽いノリ(私達の感じ方です。実際にそう言われた訳ではありません)の教授説明で、不安な中でも比較的前向きというか気楽な感じで入院をしたように思います。

入院初日の看護師さんからの説明で、お気楽ムードが一転します。

  • 気管切開するので管が取れるまで声が出せないこと
  • 気管切開は退院ギリギリまで続くこと
  • 口の中の傷がしっかり回復するまでの三週間くらいはチューブでの栄養補給になること
  • 移植した血管が折れると壊死するので手術後しばらくは身体を動かせないこと

え?そんなに大掛かりな手術なの?

声が出せなくて意思疎通はどうするの?

三週間も口から食べられないの?

看護師さんは先生から説明ありましたよね?的なニュアンスでした。

意思疎通に関しては「小さなホワイトボードがあるといいですよ」と教えてくれました。慌てて病院の売店に買いに行きました。

後から改めて治療法の説明の用紙を見ると、書いてあるんです。気管切開するって。声が出せないって。

その用紙をちゃんと読まずにお気楽に入院してしまった私達が一番いけないのです。

でも教授先生から気管切開の説明は一切無くて、その他の事は文書でも口頭でも説明はありませんでした。

ちゃっちゃと終わると思っていたのが、これは只事ではない手術になるのだと、覚悟も無く入院してしまった事に一気に不安に支配される感覚を感じました。

タケさんの驚きも相当なものでした。かなり凹みモードではありましたが、もうこうなったら“まな板の上の鯉“。お任せするしか無いと気持ちを切り替え、覚悟を決めたようでした。

一番大変なのはタケさんなんだから、私は不安をあおらないよう、平静を装っていましたね。

手術前にやった事

手術前にやったこと…点滴のラインの確保、歯科によるチェック、自己血の採取など。

タケさんは手術で左の口蓋も皮膚ごと取ってしまうので、口の中の皮膚は左大腿部の皮膚を移植することになりました。

写真の黒い四角く囲まれた部分が口に移植される部分です。

赤い×印は血管の開始・終了です。

こうやって皮膚に目印を書き込む作業は2人がかりで大変そうだったそうです。

8月30日入院、9月3日が手術日です。

開口障害になったタケさんの「食べる」希望を叶えてくれたスプーンです。

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