夫タケさんは上顎洞癌(腺様嚢胞癌)再発のため、2020年5月13日から2021年3月31日まで、抗がん剤『パクリタキセル』を計38回投与しました。
パクリタキセルの副作用で一番辛かったのは末梢神経障害です。
初期の頃
最初の自覚症状は足が痺れる感じ。
タケさんいわく、『正座した後、足が痺れて「触るな〜!!」ってなるあの感じ』だそう。
触ると『靴下を何枚も履いた足を触っているような感覚だ』と言っていました。
感覚が鈍くて、とにかく足が冷たく感じると。
段々とその感覚は強くなっていって、7月だというのに靴下を2枚履いて、その間に靴下用のカイロを貼っていました。
真夏なのに足が冷たくて、寒くて…でも真夏なので当然身体は汗をかく。
体感は寒いのに身体は暑くて汗をかいているという感じでした。
同室で寝ていた私はタケさんと体感温度が合わなくて、苦労しました。
エアコンも扇風機も寒くてダメだったので、扇風機の首振りをやめて、私だけに当たるようにしても「寒い」と言われてしまうので、大汗をかきながら凍らせる枕を使ってしのぎました。
この頃から膝から下を寝る前にマッサージするようになりました。
「マッサージしてもらうと楽になる」と喜んでくれて、マッサージの時間を楽しみにしてくれていました。
それでも、歩行は問題無く出来ていました。
通院時はパクリタキセルにアルコールが含まれている為、車の運転は私か会社の人が送り迎えしていましたが、タケさんを病院に下ろしたら会計が終わる頃まで近くで買い物をしたりして、別行動ができていました。
中期の頃
段々と歩行に影響が出るようになっていきました。
足の感覚が鈍いのでよろける事が多くなってきました。
この頃から杖を使うようになりました。
最初はこんなノーマルな杖
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そのうち手の感覚も鈍くなって握力だけでは支えられなくなってきて、杖も買い替えました。
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杖を使っての歩行が危なっかしくなり、この頃からは通院の日は私が仕事を休んで病院の中も同行するようになりました。
バランスが取れずよろけることが多いので、恋人繋ぎ(笑)でしっかり手を繋いで歩きました。
(恋人繋ぎなんて何十年ぶりでしょう?この頃は結婚前に戻ったかのような密着した時間を過ごしました。)
段々とよろけて尻もちをついてしまうと自力で起き上がれなくなってきました。
点滴室の椅子に座ろうと手を離した隙によろけてしまって豪快に倒れてしまったり、
病院終わりにタケさんに病院の外の椅子で待っててもらって、私が車を回している間に椅子から立ちあがろうとしてバランスを崩して、起き上がれずに地べたにへたり込んでいる事もありました。
この頃から朝晩と1日2回、手と足をマッサージするようになりました。
後期の頃
手の感覚も鈍くなり、字を書く力が入らず、震えたような字しか書けなくなりました。
大好きなサッカーゲームも『思わぬ所に蹴ってしまう』といってやらなくなっていきました。
杖での歩行が難しくなって、車椅子と歩行器を購入。
外では車椅子、家の中では歩行器を使うようになりました。
次回はこんなに辛い思いもしながら投与し続けたパクリタキセル。病状の変化について書いていきます。
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