最後の家族旅行/終末期のこと[15]
⑦終末期のこと上顎洞癌(腺様嚢胞癌)の再発・脳転移で在宅緩和ケアに移行した夫タケさん。 『元職場の先輩が宮司をしている神社で祈祷をしてもらう』という夢を叶える為に、家族で神社へ。車で片道2時間の小旅行です。 出発日4日前に昏睡状態になって一度は諦めたこの旅行。 訪問医から万が一体調を崩した時のために…と書いてもらった手紙をお守りに、訪問医と訪問看護師の万全の連携のもとで2021年12月初旬のこの日、家を出発しました。 【心配していたこと】 ①慣れない7人乗りのミニバンを運転すること 体力が無くなって寝...ブログ開設して一年/今日は『感謝』記念日
日々の雑記右も左も分からない機械音痴の私が誰にも内緒で四苦八苦しながらブログを開設して今日でちょうど一年になりました。 開設後にブログを書いているのを話したのは息子達だけ。 こっそりひっそり… この一年、普段は人前では明るく笑って過ごしています。「大丈夫大丈夫」と笑って言います。 でも本当は大丈夫ではない。夫タケさんが恋しいです。会いたいです。 そんな事言った所でどうにもならなくて、周りの私の大事な人たちを困らせるだけ。 きっと『未亡人あるある』なんだろうな。 そんな心のアンバランスな部分...余命宣告後初めての小旅行/医師と看護師の事前連携体制/終末期のこと[14]
終末期のこと急な昏睡状態から一夜明けた朝。夫タケさんはいつも通りのタケさんでした。 何度呼びかけても身体を揺さぶっても応答がなくて、そんな急に昏睡状態に入るなんて全く想像していなかったから、その日は1日中息子達と泣いて泣いて過ごした日。 いつも通りになったタケさんに前日の昏睡状態の時の話をしたのだけれど、何の記憶も無いタケさんは、ある意味他人事のように、驚きながら私達の話を聞いているように感じました。 【計画していた小旅行をどうするか】 タケさんのどうしても叶えたかった夢。 友人の宮司さん...新潟へ行ってきました/めちゃウマ『柿の種のオイル漬け』
日々の雑記もう1ヶ月も経ってしまいましたが、8月中旬、新潟へ行ってきました。 初上陸の新潟県。…しかし、観光ではない。 私の習い事で中学生の全国大会が新潟であり、出場する中学生3人を引率者として同行してきたのです。 3日間新潟にいたのに、行ったのは新潟駅の駅ビルと会場のみ(涙) その上、駅は大規模な再開発工事が行われており、多くの店が撤退中(タクシー運転手さん談)だそうで、お土産屋さんも飲食店も新幹線が止まる駅だとは思えない位寂しい感じでした。 翌日の飲み物を仕入れておくためにコンビニへ。...夫の突然の昏睡状態/終末期のこと[13]
⑦終末期のこと『友人が宮司をしている神社で祈祷をしてもらう』夫タケさんのどうしても叶えたかった夢。 その夢を叶える為に訪問医と訪問看護師とで調整を進めていました。 決行日の4日前の2021年11月27日、タケさんは突然昏睡状態に入りました。 【訪問看護師が来るようになった日常】 訪問看護師のお二人がうちに毎日来るようになって生活が大きく変わりました。 訪問看護師さんの田中さんと吉永さん。毎日前日の夜に「明日は◯時頃伺います」と連絡が来て、当日どちらか1人がやってきます。 この頃のお二人のやる事と言えば血...54歳未亡人/老後資金計画/100歳まで生きる!!
日々の雑記もう9月だというのに相変わらずの猛暑(汗) 仕事も習い事も汗をかく種類を選んでいる私ですから汗をかかない日は無いっ。 毎日ビッショリと汗をかき、時には絞れるんじゃないか??と思うほど服はビッタビタ状態ってことも(笑) 1日に何度も汗をかく〜。 だからせめて家の中にいる時だけは涼しく過ごしたい!! そんなこんなでリビングのエアコンは私が起きてから寝るまで常に稼働中。電気代の請求が恐ろしいっっ。 【息子主催『Excelで資産計画表を作ろう』】 IT企業のエンジニアとして働く次男ゴボさん。 先月お...嬉しい怒涛の訪問者ラッシュ/終末期のこと[12]
⑦終末期のこと2021年10月、上顎洞癌(腺様嚢胞癌)が脳に転移した事で夫タケさんは余命宣告されました。 そこからタケさんは急いで準備を始めます。 会社を守ること。家族を守ること。 そして会いたい人に会うこと。 【怒涛の自宅訪問ラッシュ】 タケさんは ・自分が余命宣告されたこと ・(まだまだ闘うので死ぬつもりはないが…と前置きして)会いたいけれど自分は歩行が難しいのでうちに来てほしい と会いたい人たちに連絡しました。 そこから怒涛の自宅訪問ラッシュが始まります。 夫の人柄 タケさんは家族にはとにかく明る...『無限胡蝶蘭』進捗報告/ニューフェイスand悲しい報告
ガーデニング夫タケさんへのお供え花として購入した鉢植えが驚異的な花持ちだった事から興味を持った『胡蝶蘭』。 我が家に来て7ヶ月間も満開の胡蝶蘭を見せ続けてくれたんですよ。 その胡蝶蘭『ゲイシャワルツ』(仮)、2番花が見れるかも?と花茎は全部カットしないで途中でカットしました。 花が終わったので二階の寝室に移動してからもピンピンと元気な葉っぱです。 【ニューフェイス胡蝶蘭】 仏壇の胡蝶蘭。ひと通り花が終わってしまって最後のひと株の胡蝶蘭もずいぶん長く咲いてくれているのでそろそろ終わりかな?と...ピンチの時に感じるご縁と人の温かさ/終末期のこと[11]
⑦終末期のこと余命宣告後に緩和ケアに移行した夫タケさん。その時には癌の脳転移で左目が見えなくなっていたけれど、右目は見えていました。片目が見えなくてももう片目は見えていたので日常生活は問題なく送れていました。 それから1ヶ月ちょっとで右目の見え辛さを自覚するようになり、訪問看護師さんの初回訪問の頃には右目もほとんど見えなくなって、両目が見えなくなった不安で押し潰されそうな日々を送るようになっていました。 【偶然とは思えないようなご縁】 我が家に来てくれた訪問看護師さん。男性と女性の2名体制...訪問看護師との出会い②/終末期のこと[10]
⑦終末期のこと余命宣告された夫タケさんを自宅で看取るため、訪問医と訪問看護師にお世話になることにしました。 以前の訪問看護師に嫌な思いをした経験を思い出してしまって、なるべく先延ばしにしたい気分になった事で、「明日お邪魔したい」という電話を「もう少し延期してほしい」とお願いしました。 その先延ばしした期間に右目の見え辛さを感じるようになり、訪問看護師さんが初回に訪問してくれた時には全くと言っていいほど見えなくなっていました。 両目が見えない不安に押し潰されそうな日々。 『あと⚪︎日で看...