未亡人が息子の誕生日に想うこと

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夕方、仕事から帰ってリビングでひと息ついていると、このところよく響いてくる鳥の鳴き声が聞こえてきました。

結構な大きい声。

鳥が来てさえずると、我が家の猫たちもさえずります(笑)

猫って、訪問者によって鳴き声を変えるんです。

野良猫が庭を散策した時には、けたたましく野生の本能で獣のように低い声で唸って威嚇。

鳥が来た時は

「カカカカカッ」「カカカカカッ」

って短く。

ここ数日、窓に向かってカカカカカカカカとよく鳴いていて、何の鳥がいるのか?気になっていました。

今日その鳥の正体の撮影に成功しました。

鳩よりふた回りほど小さいとはいっても庭にいる姿はかなりのビッグサイズ。存在感抜群です。

カーテンを開けたら驚いて逃げちゃうかな?と思って、そーーーっと開けましたが、全く動じる事もなく、私を意識しつつも堂々と庭の木の実をついばんでいました。

友人がヒヨドリだと教えてくれました。

「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くのだそう。

私には「ギーーーーギーーーー」にしか聞こえません(笑)

目次

もうじき長男パカラさんの誕生日

あと数日で長男パカラさんの誕生日です。

もういい大人ですから、息子達への誕生日プレゼントはいつからか渡さなくなりました。

ケーキと料理だけ。

(一人暮らしを始めた次男ゴボさんにはケーキも料理も無いので去年はプレゼントを久しぶりに渡しました)

私「誕生日もうすぐだよね。何食べたい?」

パカラさん「A5ランクのステーキ!!」

マジですか。霜降りステーキを食べられる、その胃腸の若さが羨ましい。

A5ランクは無理だけれど(当然)スーパーで一緒に吟味してお肉を購入しましょう。

子どもの誕生日は夫婦にとって特別な日

(もう子どもとは言えないお年頃ですが)いくつになっても子どもの誕生日は夫婦にとっては特別な日です。

第一子のパカラさんの誕生日は私達夫婦にとっては、親としての誕生日でもあります。

高血圧とむくみが出て、妊娠中毒症(今は『妊娠高血圧症候群』というらしいです)で入院したりして、随分夫婦で心配しました。

朝、陣痛が来てから間隔が狭まらなくて、心配で夕方病院に行ったら、「この分じゃまだまだ数日先だ」と言われて帰されて、その後自宅で地獄の痛みを朝まで耐えたっけ。

陣痛で何度となく起こされるもんだからろくに眠れなくって、その度に横で寝ていたタケさんを起こしてしまって。

タケさんは、爆睡型の私が何度も痛くて起きるなんてただ事ではないと思ったそう。(すごい形相だとも(笑)失礼しちゃうわぁ)

翌朝、「こんな痛みをあと数日なんて無理!!」って病院に行ったら子宮口7センチで、そのまま陣痛室へ。

陣痛室で破水してもなかなかそれ以上陣痛が強くならないまま夕方になって、結局、心音が弱くなってるからって言われて看護師さんにお腹をグイグイ押されて、医師に吸引分娩で無理矢理(?)引っ張り出されて生まれたのがパカラさん。

出産直後は「こんなに痛いのならもう二度と子どもは産まない」って誓ったっけ。

その誓いを守っていたらゴボさんは生まれなかった訳だから、人間の『忘れる』という能力は素晴らしいとも言える。

陣痛室と分娩室の前で朝からずっと待っていたタケさんはさぞかし心配だった事だろうな。

新生児室にたくさん並んだ赤ちゃん。間違いなくお猿さん(その上吸引されてちょっと頭が長い)のパカラさんをタケさんと2人で眺めては、このパーツは俺似だなんて話したね。

あれから27年経ちます。

ハッピーバースデー、パカラさん

仕事があるので当日とはいかなくても必ず家族4人でお祝いしてきました。

小さい頃は一大イベント。手作りケーキと誕生日プレゼント。欲しいプレゼントが品切れで何店舗もハシゴしたりして。

20歳を過ぎてからは酒を飲みながら4人でワイワイ過ごしました。

タケさんがいればそれだけで賑やかだったんです。

ゴボさんが一人暮らしをしているので、今年は2人。やっぱり寂しいです。

イベント事はタケさんがいない事を痛感する時でもあります。

いやいや、身体はここになくても心はきっと側にいてくれるはず

そうやって言い聞かせて言い聞かせて心に折り合いをつけて生きていくんですよね、きっと。

さて、A5ランクのステーキは私には重すぎるから、私は赤身の小さいステーキといきましょうかね。

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