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自分がもし亡くなった時のための準備/終末期のこと[3]
終末期のこと昨年9月にこのブログを開設して10ヶ月が経とうとしています。 誰かの役に立てるかもしれないとブログを書いていた夫タケさんの『意思を継ぐ』というのは大袈裟な表現なのかもしれませんが、本人ではない家族からの目線で何かしらお伝えできることがあるのではないか?と思って始めたのこのブログです。 ブログを書きながら闘病生活を思い出してしまって辛くなってしまったり、 タケさんを想って寂しくなったり恋しくなってしまったり… 心が辛くなり過ぎてしまう時には未亡人となった私の何気ない私生活やらどう... -
『髪を金髪にする』/余命宣告後に夫がしたこと/終末期のこと[2]
終末期のこと癌が脳に転移してこのあとに出来る治療は無いと夫タケさんが余命宣告されたのが2021年10月。 そこからタケさんは急ピッチであれこれ準備を始めました。 その中で大事にしたのが『会いたい人に会う』ことでした。 【髪を金髪にする】 会いたい人に会う。 タケさんの行きつけの美容院は最寄り駅の目の前。 単身赴任していた頃からだからもう20年以上の付き合い。 私達が引っ越してきてからは家族4人全員の行きつけになっています。 抗がん剤パクリタキセルで髪が抜けてしまって美容院に行く必要が無くなってしまった... -
胡蝶蘭/陶器鉢に穴を開ける
ガーデニング先日胡蝶蘭を買いに片道2時間強かけて行った『椎名洋蘭園』さん。 気に入った胡蝶蘭を3鉢我が家にお迎えしました。 花が終わりかけだったチョコビッツは早々にお花が終わってしまって、500円で購入したサマーローズも伸びた花茎から開花した花があと一輪だけ。 3本立ち満開で購入したアンナ・ララティーも花がしおれて今日花茎をカットしました。 購入してから1ヶ月弱です。 そうやって考えるとゲイシャワルツ(仮)は購入して丸7ヶ月で落ちた花ひとつだけ…という驚異的な花持ちの良さを維持しています。 この... -
余命宣告されてから夫タケさんが急ピッチで行動したこと/終末期のこと[1]
⑦終末期のこと脳に癌が転移してこの後の治療法が無い。余命は月単位。週単位もあり得ると夫タケさんが余命宣告されたのが2021年10月でした。 その日からタケさんは生きる事を模索しながらも、あれこれ急ピッチで行動を起こしました。 それは一見『死ぬ準備』に見える行動でしたけど、実際は『生きるために万が一に備える』という行動だったように感じています。 【タケさんが急ピッチで進めたこと】 余命宣告されてからセカンドオピニオンの病院への受診を待たずにタケさんが急ピッチで進めたこと ・社員を守ること ・自分がい... -
余命宣告後のセカンドオピニオン
⑦終末期のこと2021年10月。夫タケさんは脳に癌が転移して、このあとの治療は無いと突然の余命宣告を受けました 残る手段は2つ。 ①緩和ケアに移行する。 ②セカンドオピニオンを受ける 命を諦められない私達はセカンドオピニオンを受ける事にしました。 【セカンドオピニオンを受ける】 主治医に選択肢として提示されたのは癌に特化した国立病院。 2箇所ある中で最寄りの場所を選んで一番早い日程で予約しました。 高速道路が苦手な私に代わって若葉マークの次男ゴボさんが頑張って運転して連れて行ってくれました。 片道1時間半... -
使う遺品整理/夫の服を私サイズに
日々の雑記夫タケさんが亡くなって一年半が経ちました。 このところなんでもないところでウルっと来る事が普段より多かったのはそのせいなのかしら。 鮮明に思い出すこともたくさんあるのに、忘れてしまっていることもあったりして、これが『日にち薬』という事なのか… 以前に比べ、普段の生活の中でタケさんの話題が出る事はとても少なくなりました。 でも少なくなったからといって思い出さなくなったという事ではありません。 私の中では『傷から血が出ないようにカサブタをどんどん厚くしている』といった表現が適切な感... -
お伊勢参りに行ってきました/未亡人大先輩の母
日々の雑記今週始め、2泊3日で伊勢に行ってきました。 私の妹が「伊勢神宮参拝のひとり旅をしようと思っている」とポロッと話したところ、「私も一生のうち一度は行ってみたかった」と母。 7月で82歳になる母は足元がおぼつかないお年頃。 たくさん歩くだろうし移動も長時間。『さすがに無理だろう』となるべく近場で…なんて姉妹で目論んだのですが、母のお伊勢参りへの情熱はスゴかった!! その情熱にほだされて(笑)『行くなら少しでも若いうちに連れて行くしかないでしょ』って事で、節目のお歳でも無いのに『誕生日プレ... -
抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと/まとめ
日々の雑記夫タケさんは上顎洞癌(腺様嚢胞癌)再発のため、2021年4月から10月までの6ヶ月間、飲み薬の抗がん剤『TS-1』を服用しました。 その6ヶ月間のまとめ記事です。 1.週一回点滴投与していた『パクリタキセル』から飲み薬の抗がん剤『TS-1』に変更した理由と主治医から受けた説明について 2.通院時の1日の流れと服用方法。家計を圧迫する薬代について 3.抗がん剤『TS-1』でタケさんに起こった副作用について。そして抗がん剤『パクリタキセル』の副作用だった末梢神経障害がどう変化したかについて 4.抗がん剤『TS-... -
夫が余命宣告を受けた日/主治医に物申す!!/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと12
⑥TSー1までのこといつもと変わらない通院日のはずが、余命宣告を受けた日。 この日を境に大きくいろんな事が一転して動き出しました。 【夫に本当の事を言うかどうか】 診察室に私1人が呼び戻され、夫タケさんの余命が月単位であること。週単位ということもあり得ることを聞いて診察室を出た私。 困惑しながら診察室を出る。診察室を出たらすぐタケさんがいるのが分かっているから 『タケさんになんて話そう』 その感情でいっぱいなのだけれど、もうすぐそこにはタケさんがいて、 そのタケさんの顔は明らかに困惑していて、落ち着... -
突然の抗がん剤『TS-1』処方中止宣言と余命宣告/抗がん剤『TS-1』服用中の6ヶ月間のこと11
⑥TSー1までのこと夫タケさんが数日かけて急激に見えなくなった左目を心配して近所の眼科にかかったのが2021年10月6日。 癌から来るものではなくて目の病気で、時間が経てば治ると言われて嬉しくて涙した翌週の10月13日、大学病院でMRI検査。 前に担当してくれていた主治医は悪い知らせの時にはその日のうちに電話が来ていたけれど、この日はなんの連絡も無く、1週間後の10月20日、検査の結果を聞きに行きました。 眼科医に大丈夫と言われていたし、MRIの日に連絡も無かったし…普段と何も変わらない通院日。 主治医には眼科医の診断...