亡くなってから2回目のタケさんの誕生日/仏壇と猫

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数日前、夫タケさんが亡くなってから2回目の誕生日でした。

生きていたら54歳。

亡くなった人というのは歳は取らないのかしら?

いつまでも52歳のタケさんのまま?

いや、そんな話をしだしたら、人は亡くなったらどうなるのかしら。

無になるという人もいれば、現世に生まれ変わるという人もいるし、天国で幸せに暮らしているという人もいるし、他にもきっと色んな説があるのですよね。

妻の私としては、生まれ変わって私の生きているこの世界にいてくれるのも嬉しいのだけれど、私が気付かないのは寂しいし、無になるというのも寂しい。

できる事ならば、天国という場所が本当にあって、タケさんはそこで充実した人生を送っていて、いつか私がそちらに行く時まで、寂しい思いをしないでいてほしい。

私がそっちに行ったら、私が迷う事無くタケさんは迎えに来ていてくれて、

「おかえり」

「ただいま」

って言ってハグしたいな。

目次

今年の誕生日

去年の誕生日はまだ亡くなって1ヶ月の頃。

仏壇もまだ無くて、タケさんの大好物の『パカラさん特製グラタン』をテーブルのタケさんが食べるいつもの場所に置いて、

いつものようにゴボさんが『ハッピーバースデー』をソロ熱唱してくれたものだから、涙が止まらなくて泣きながらグラタンを食べたのよね。

いつもの風景にタケさんだけがいない、苦しい誕生日だったな。息子たちの優しさに救われた日。

今年は『パカラさん特製グラタン』とビールを仏壇にお供えして、パカラさんと2人で「おめでとう」と言って乾杯しました。

今年は泣きませんでした。泣きそうだったけど、涙の連鎖でパカラさんに伝染させたくなかったから。

そうやって考えると、去年は涙を我慢しても出来なかったのだから、少しは悲しみは癒えていると言えるのかもしれません。

辛さが増す『お供え』

『お供え』

タケさんの事を思って、身内や友人、教え子がタケさんの好きだったものをくださるので、その度に仏壇にお供えします。

お酒、お菓子、果物、ラムネ…

誕生日のグラタンも、よく食べていたクリームパンも。

どれもタケさんに食べさせたいものなのに、だからお供えするのに、生きていた時はペロリと平らげたくせに、今は見た目は全く減らないんです。それが辛い。

仏壇から下げたものを私とパカラさんで食べる。

食べながらすごく寂しくなるんです。

いつかこんな生活も慣れていくのかな。

我が家の仏壇/猫との暮らし

我が家の仏壇です。

タケさんは超寂しがり屋だったので和室ではなくダイニングに置きました。

ここならダイニングはもちろん、リビングもキッチンも見渡せます。

本来なら仏壇に故人の写真は入れないそう。しばらくはそうしていたのですが、どうもしっくりこなかったのでそこは我が家流です。

お供えが多い時は仏壇と壁の間に立てかけてあるお盆を出してきて…

引き出しの一段目を使って仏壇を拡張させます(笑)

そんな我が家の仏壇環境ですが、

和室なら閉め切ることもできますが、ここに仏壇を置くという事は猫2匹と共存することになります。

心配な事は2つ

①線香や蝋燭による火事・火傷

②お供え花を誤食すること

①線香や蝋燭による火事・火傷

『死者は香りを食べる』と言われているそう。

『火を使わない線香』、ディフューザータイプです。優しい香りが漂います。

②お供え花を誤食すること

我が家の猫たちは花が好きで、ムシャムシャ食べるのです。なので家の中に花を飾る時はトイレの中だけ(汗)

でも仏壇には花をお供えしたいので猫に無毒な花を調べて、大丈夫な花だけお供えする事に。

基本的には胡蝶蘭とガーベラを飾っています。ガーベラは庭に植えて、咲いた時に切り花にしているのですが、冬に入って咲かなくなったので、今は胡蝶蘭だけ。

不思議と猫に無毒の花はうちの猫たち見向きもしません。きっとそそられない香りなんですね。

失敗した仏具選び

リビングという空間に合う仏壇を…と仏壇仏具選びをしたのですが、最寄の仏壇屋さんでは気に入ったものが見つからなかったので、ネット通販を利用して購入しました。

ネット通販の落とし穴

多分私が生きている間には今回しか買う事がないだろうと思ったので値段よりも気に入ったものを買ったつもりだったのですが、『現物を見ずに買う』というネット通販の落とし穴もありました。

①仏壇が想像していたものと木の質感が違った。

②ご本尊様の像が想像よりも小さく、仏壇の大きさと合わない

(下に台を敷いてカサ上げしました)

③香炉が小さすぎて線香が倒れる(線香を半分に折っても倒れる)

特に③はお線香をあげにきてくださる来客の方に

「倒れるので半分に折ってください」

なんてその度に言わなきゃいけないのは申し訳なくて…

手作り香炉製作

香炉を買い直そうと仏具屋さんを見て回ってもお高いわりに気に入ったものを探すことができなかった中、ふと立ち寄った無印良品。

これ使えるんじゃない?

強化ガラス ボデガ』390円なり。元々の香炉台を両面テープで貼り付けました(笑)

これで半分に折らなくても線香が自立するようになりました。

毎日手を合わせるということ

四十九日法要を済ませてから、毎朝起きてすぐ仏壇に手を合わせるようになりました。

癌が分かってすぐに買って、ずっとタケさんが身につけていたパワーストーンのブレスレットが数珠代わりです。

最初はとにかくタケさんに話しかけ続けました。

一年経った今は最初に仏様ご先祖様に感謝して、それからタケさんに話しかけています。

昨日はこんな事があったとか、今日は仕事が大変そうだとか…

そうやって話しかけていると寂しくなってウルウルとしてしまう日もあります。でも最後は「頑張るね」って言ってます。

そんな時間を持つ事で、なんだか自分と向き合っているような気がしています。

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